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財務諸表の読み方(2)
ニチイ学館の場合
さて、それでは解説に入っていきます。解説で使うのは決算短信の1ページ目だけですので、印刷して説明を追っていくことをおすすめします。
ニチイ学館の平成19年(2007年)3月期 連結 通期の決算短信です。
まずは1の(1)連結経営成績の売上高(営業成績ともいいます)を見て下さい。202,549百万円です。去年から見ると減っています。一概に増えていれば問題なく、減っていれば問題ありというわけでもありません。
ここで去年の平成18年(2006年)3月期 連結 通期の決算短信を見てみます。2.19年3月期の連結業績予想を見てみましょう。売上高の通期が213,500百万円となっています。 これは先の19年決算短信の予想です。実際の19年は202,549百万円でした。予想していたよりも少なかったようです。
今年の売上高が減っていたとしても、去年の予想自体下げているならまず大丈夫でしょう。ちなみに予想を下げる原因としては、他の部門を売却してグループ自体が縮小していたり、業界全体の落ち込みを予想しているなどが挙げられます。
ニチイ学館の場合は、3ページ目によると介護保険制度改定、教育事業の受講者数減などが響いたようです。
次は売上高右の営業利益を見て下さい。売上高に対する比率が10%ほどであればサービス業の平均です。2%以上あれば介護事業では合格です。しかし、ニチイ学館は1.3%です。企業が大きくなるほどこのパーセンテージは小さくなっていきますが、ニチイ学館の場合は先の理由などから伸び悩んだようです。営業力としては、少々物足りないと言えるでしょうか。
一方、自己資本比率は56.6%ですので申し分ありません。
まとめ
ニチイ学館の場合は社会情勢の変化による売上高減や、営業力の少々の物足りなさがありました。しかし大手であることや自己資本の多さなどはやはり強みでしょう。
決算書に書かれている数字が全てであるとは言えず、売上高が大きく、営業利益も大きくても利用者無視の営業をしていることもあります。数字が良ければ良い会社、とは一概に言いきれません。決算書に対する判断や、見学などを行なっての感想を加えて、総合的に決断しましょう。
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